宮崎市の保育園コスモナーサリー

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お知らせ

コスモナーサリー園だより『うちゅうりょこう』より抜粋

先日,テレビで放送されていたお話です。どこの桜だったかは忘れてしまいましたが、その桜の木は大木で、長い間町の人たちのシンボルツリーとしてとても愛されていました。そしてその桜をさらに大切に、そして町の活性化に役立てようと、桜の周りを綺麗な公園として整備しました。しかし、それから数年後、その桜の木は完全に枯れてしまいました。その原因は、公園化した際に、観光客など多くの人たちから木の根を守ろうとした土のかさ増しが、逆に根の呼吸を妨げる結果になってしまったことだったようです。原因が判明したものの時すでに遅し・・・・。町の人たちは、それからも悔やみきれず枯れた桜の木をそのままにし、多くの樹木医に診てもらっては、やはりあきらめざる得ないを繰り返していました。しかし、数年後、幹からいくつもの新芽が顔を出し始め、近い将来、また桜で人々を楽しませる希望が見え始めたそうです。ある樹木医の先生によると、木には『潜伏芽(せんぷくが)』というものがあり、主幹に何かあった時にだけ、替わって発芽する芽があるそうです。この話を聞いて、ついつい子供たちのことが頭に浮かんできてしまいました。そして桜を子供たち、町の人を親や大人に置き換えついつい考えてしまいました。(←職業病ですね。)

大人が良かれと思ってあれこれ子供にしてあげることが、かえって子供の成長を止めてしまうという事がある事。そして、子供達には成長するとても大きな潜在能力があるということ。     

コスモナーサリーでは自主性と主体性を主幹とした保育を行い、将来性という一つ一つの芽を大事に、明るい未来へ繋げる第一歩のお手伝いを行っていますが、今年も1年間ひとりひとりの個性に向き合い、子供そして保護者にとってどうすることが最適か?保育者としてどうあるべきか?人としてどうあるべきか?を自問自答する日々だったように思います。『親は無くとも子は育つ』という人もいますが、親は無く=親は黒子だと私は考えています。保育園は子供たちが主役で先生は黒子です。この1年どこまで主役を引き立たせる黒子が出来たか分かりませんが、毎年この時期は、大きく成長を見せてくれた子供たちに感謝の気持ちでいっぱいです。4月からは新しいクラスそして新しい園でより幹を太くし来年の春にはまた大輪の花を咲かせる姿を楽しみにしています。保護者様に於かれましても、この1年間多くのご協力とご理解を頂き本当に有難うございました。来年は定員が増え、また新しい一歩を踏み出すこととなりますが、来年度も変わらずご支援頂きますよう宜しくお願いいたします。