宮崎市の保育園コスモナーサリー

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園ブログ

節分 園だより『うちゅうりょこう』より抜粋

園行事で子どもたちが一番楽しみにしている行事がクリスマスなのであれば、真逆にあるのが節分かもしれません。鬼となる私自身も子どもたちに泣かれる鬼となり、豆に見立てた新聞紙を投げられるのは少々辛いものです。恐らく毎年鬼に扮して豆を投げられるおとうさんたちとはこの気持ちを共有できるのではないでしょうか。しかし、何故鬼に豆をまくのでしょうか?そもそも節分とは立冬、立春、立夏、立秋の季節の節目を意味し、旧暦では立春の前日(節分の日)が大晦日だった為、邪気を払う霊力を持つとされていた穀物を食したり、鬼の目(魔目)に大豆を投げて退治した説や魔滅などのごろ合わせなどにより、節分=鬼のイメージが定着したようです。しかし、現代では鬼に豆をまく行為そのものだけがクローズアップされたりして、行事ではなくイベントのようになっています。とはいえ、保育園でもイベント化している節もあり、毎年節分の本来の意味を考えながら、気の乗らない鬼に扮しています。さて、皆さんも聞いたことやもしかしたらお子さんに言った事があるかもしれませんが、『○○しないと鬼さんがくるよ!』というフレーズ。保育者はもちろんダメですが、親として『おにさん』を使用する気持ちは分かります。しかし、節分は子どもたちを怖がらせることが目的ではなく、『怖い』という気持ちを経験し、それを取り除く力を自ら出すことに意味があると思います。今回コスモナーサリーでは、鬼に扮する園長の一部始終を子どもたちに見てもらった上で、とってもリアルな鬼に豆(新聞紙)をまきました。例年同様涙が出てしまった子もいましたが、怖い気持ちをしっかり乗り越え、鬼園長と自分の中の弱い鬼を立派に退治しました。